“桜貝”のいろいろな読み方と例文
旧字:櫻貝
読み方割合
さくらがい75.0%
さくらがひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、五百之進も、顔を寄せて行ったが、花世は、桜貝さくらがいのように耳をあかくして、父と老人が、低声こごえで読む手紙の内容を、うっとりと、鼓動こどうの胸へうけ容れていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たらいの中には桜貝さくらがいくしこうがいが浮んでいるだけであった。雪女、お湯に溶けてしまった、という物語。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
海岸かいがんたからつて、なみひとるぢやなし、桜貝さくらがひひとつあるんぢやあない。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)