“桜痴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうち85.7%
あうち14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川上は勝に乗って、七月に第二回の興行をこころみ、中幕には桜痴おうち居士新作の「大江山」を上演したが、これは不評に終ったらしい。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、坪内君が『桐一葉』を書いた時は団十郎が羅馬ローマ法王で、桜痴おうち居士が大宰相で、黙阿弥もくあみ劇が憲法となってる大専制国であった。
其結果として尊王攘夷論を天下に瀰漫びまんせしめたり、多数の浪人をして孤剣三尺東西に漂遊せしめたり。幕府衰亡の顛末てんまつは、桜痴あうち居士の精細なる叙事にて其実況を知悉ちしつするに足れり。