“瀰漫”の読み方と例文
読み方割合
びまん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は主観の裡に燃えるこの情熱によって、フランス中産階級の生活に瀰漫びまんしている因習と闘い、自分が自分である権利を主張して来た。
資材も使わず、労力もあまりかけないで、何かあっというような物を作ってもらいたいという希望が案外瀰漫びまんしているようである。
霧を消す話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
単に勇気沮喪したばかりではありません、あだかもタブーを見るごとき畏れと気おくれがいはれなく彼の全身に瀰漫びまんしてきました。
淫者山へ乗りこむ (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)