“瀰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひろが40.0%
わた40.0%
はびこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時、文壇では若冠の谷崎潤一郎が「刺青」を書き、武者小路実篤、志賀直哉等によって「白樺」が創刊され、芸苑のあらゆる方面に鬱勃うつぼつたる新興精神がひろがっていた。
ヒウザン会とパンの会 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
或時蘭軒が病んで久しきにわたつたので、諸家の寄する所の見舞物が枕頭に堆積せられた。蘭軒は褥中にあつて猫のかうべを撫でつつ云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此雲天にはびこるとやがて、風ざわ/\と吹き下し、雨どつと落ちかゝり来るならひにて、あらしめきたる空合に此雲の出でたる、また無く物すさまじく、をかしき形などある雲とは異りて
雲のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)