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さくらがい
ふりがな文庫
“さくらがい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
桜貝
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜貝
(逆引き)
と、五百之進も、顔を寄せて行ったが、花世は、
桜貝
(
さくらがい
)
のように耳を
紅
(
あか
)
くして、父と老人が、
低声
(
こごえ
)
で読む手紙の内容を、うっとりと、
鼓動
(
こどう
)
の胸へうけ容れていた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たらいの中には
桜貝
(
さくらがい
)
の
櫛
(
くし
)
と
笄
(
こうがい
)
が浮んでいるだけであった。雪女、お湯に溶けてしまった、という物語。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
渋茶
(
しぶちゃ
)
の
味
(
あじ
)
はどうであろうと、おせんが
愛想
(
あいそう
)
の
靨
(
えくぼ
)
を
拝
(
おが
)
んで、
桜貝
(
さくらがい
)
をちりばめたような
白魚
(
しらうお
)
の
手
(
て
)
から、お
茶
(
ちゃ
)
一
服
(
ぷく
)
を
差
(
さ
)
し
出
(
だ
)
されれば、ぞっと
色気
(
いろけ
)
が
身
(
み
)
にしみて、
帰
(
かえ
)
りの
茶代
(
ちゃだい
)
は
倍
(
ばい
)
になろうという。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
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