“桜田”の読み方と例文
旧字:櫻田
読み方割合
さくらだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ありゃ面白い本ですね。私ゃ大好きだ。なんなら貸して上げましょうか。なにしろ江戸といった昔の日本橋にほんばし桜田さくらだがすっかり分るんだからね」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三日みつかは孫娘を断念し、新宿しんじゆくをひたづねんとす。桜田さくらだより半蔵門はんざうもんに出づるに、新宿もまた焼けたりと聞き、谷中やなか檀那寺だんなでら手頼たよらばやと思ふ。饑渇きかついよいよ甚だし。
桜田さくらだ」は、和名鈔の尾張国愛知郡作良さくら郷、現在熱田の東南方に桜がある。その桜という海浜に近い土地の田の事である。或は桜田という地名だという説もある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)