“半蔵門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんぞうもん66.7%
はんざうもん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬木刑事の同僚で先輩である沖田おきた刑事はまるで元気のない歩調あしどりで、半蔵門はんぞうもんから三宅坂みやけざかのほうへ向いて寒い風に吹かれながら濠端ほりばたをとぼとぼと歩いていた。
五階の窓:03 合作の三 (新字新仮名) / 森下雨村(著)
堀端ほりばたの柳は半蔵門はんぞうもんから日比谷ひびやまで続いているが、此処ここの柳はその反対の側に立っているのである。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
三日みつかは孫娘を断念し、新宿しんじゆくをひたづねんとす。桜田さくらだより半蔵門はんざうもんに出づるに、新宿もまた焼けたりと聞き、谷中やなか檀那寺だんなでら手頼たよらばやと思ふ。饑渇きかついよいよ甚だし。
半蔵門はんざうもんから濠端ほりばたに沿つて、空と水にうつる灯が次第に闇を消して行くと
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)