“三宅坂”の読み方と例文
読み方割合
みやけざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車が、赤坂見附から三宅坂みやけざか通り、五番町に近づくに従って、信一郎の眼には、葬場で見た美しい女性の姿が、いろいろな姿勢ポーズを取って、現れて来た。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
冬木刑事の同僚で先輩である沖田おきた刑事はまるで元気のない歩調あしどりで、半蔵門はんぞうもんから三宅坂みやけざかのほうへ向いて寒い風に吹かれながら濠端ほりばたをとぼとぼと歩いていた。
五階の窓:03 合作の三 (新字新仮名) / 森下雨村(著)
三宅坂みやけざかの方面から参謀本部の下に沿って流れ落ちる大溝おおどぶは、裁判所の横手から長州ヶ原の外部に続いていて、むかしは河獺かわうそが出るとか云われたそうであるが
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)