“剪刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はさみ84.0%
せんとう8.0%
かみそり4.0%
ナイフ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剪刀はさみの刃音が頭の天辺てつぺんで小鳥のやうにさへづつてゐるのを聞きながら、うと/\としてゐると、突如だしぬけに窓の隙間から号外が一つ投げ込まれた。
この摂氏四十度の暑さと蠅取はえとり紙の場面には相当深刻な真実の暗示があるが、深刻なためにかえって検閲の剪刀せんとうを免れたと見える。
映画雑感(Ⅳ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それから剪刀かみそりを取つて髪を短く切つた。
しかしどうかするとむずかるらしく、剪刀ナイフを投げられたりするから、あれは直さなければと葉子は笑いながら庸三に話すのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)