“剪裁”の読み方と例文
読み方割合
せんさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に清の嘉慶中に孫伯衍そんはくえん及鳳卿の輯校する所の「神農本草経」がある。是は唐氏証類本草に溯つてゐる。しかし編次剪裁せんさい杜撰づさんを免れない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
原文の仄起そっき平起ひょうきとしたり、平起を仄起としたり、原文の韻のあるのを無韻にしたり、或は原文にない形容詞や副詞を附けて、勝手に剪裁せんさいしている。
余が翻訳の標準 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
槖駝師うえきや剪裁せんさいの手を尽した小庭を通って、庫裡くりに行く。誰も居ない。尾の少しけたとしりた木魚と小槌こづちが掛けてある。二つ三つたゝいたが、一向出て来ぬ。四つ五つれよとたたく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)