“さへづ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:サヘヅ
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の鳥どもも二六九そこはかとなくさへづりあひて、木草の花色々に咲きまじりたる、同じ山里ながら目さむるここちせらる。
されば竹にさへづ舌切雀したきりすゞめ、月に住むうさぎ手柄てがらいづれかはなしもれざらむ、力をも入れずしておとがひのかけがねをはづさせ、高き華魁おいらんの顔をやはらぐるもこれなり。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
さへづるやうに言つて女房は、茶や菓子を運んで來た。狸が腹皷はらづつみを打つてゐる其の腹のところに灰を入れた煙草盆代たばこぼんがはりの火鉢は、前から其處そこにあつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)