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筆鋒
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ひっぽう
ふりがな文庫
“
筆鋒
(
ひっぽう
)” の例文
大江匡房は詞藻の豊な人であって、時代も近い人だったから、記せぬわけにもゆかぬと思って書いたのであろうが、
流石
(
さすが
)
に
筆鋒
(
ひっぽう
)
も
窘蹙
(
きんしゅく
)
している。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
書道観にいささかの誤りがなく、立派な理解の上に、正しい
筆鋒
(
ひっぽう
)
を遺し、書道芸術を美しく物語っているからである。
良寛の書
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
議論
快截
(
かいせつ
)
、
筆鋒
(
ひっぽう
)
鋭異ニシテ、雅ハ
髯蘇
(
ぜんそ
)
ノ風アリ。詩ハ剣侠ノ仙ヲ学ブガ如シ。時ニ殺気ヲ見ルノ間綿麗ノ語ヲナス。
則
(
すなわち
)
マタ
黄鸝
(
こうり
)
ノ百
囀
(
てん
)
スルガ如ク、
婉約
(
えんやく
)
喜ブベシ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
まず漢室の式微をいい、
馬騰
(
ばとう
)
の非業の死を切々と
弔
(
とむら
)
い、曹操の悪逆や罪状を説くにきわめて峻烈な
筆鋒
(
ひっぽう
)
をもってこれを
糺
(
ただ
)
し、そして馬超が嘆きをなぐさめかつ激励して
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかして何もせぬ、あるいはまた責任のない事をするのが一番
褒
(
ほ
)
められる。世の中を見渡すに何らの責任ある位地におらず、単に
筆鋒
(
ひっぽう
)
なり口先きで批評のみする人が一番評判がよい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
謹
(
つつし
)
んで
筆鋒
(
ひっぽう
)
を
寛
(
かん
)
にして
苛酷
(
かこく
)
の文字を用いず、
以
(
もっ
)
てその人の名誉を保護するのみか、実際においてもその
智謀
(
ちぼう
)
忠勇
(
ちゅうゆう
)
の
功名
(
こうみょう
)
をば
飽
(
あ
)
くまでも
認
(
みとむ
)
る者なれども、
凡
(
およ
)
そ人生の
行路
(
こうろ
)
に
富貴
(
ふうき
)
を取れば功名を失い
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“筆鋒”の意味
《名詞》
筆 鋒(ひっぽう)
筆の穂先。
文字や文章の勢い。
(出典:Wiktionary)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
鋒
漢検準1級
部首:⾦
15画
“筆”で始まる語句
筆
筆蹟
筆跡
筆硯
筆太
筆者
筆法
筆頭
筆墨
筆誅