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鉾尖
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ほこさき
ふりがな文庫
“
鉾尖
(
ほこさき
)” の例文
騒ぎは人々の口から耳へ、耳から口へと静まった
身屋
(
むや
)
を包んで波紋のように拡った。やがて贄殿の内外は、兵士たちの
鉾尖
(
ほこさき
)
のために明るくなった。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
なんの気もなく空を見れば、
鉾尖
(
ほこさき
)
ヶ
岳
(
たけ
)
と
白馬
(
しらま
)
ヶ
岳
(
たけ
)
との間に、やや赤味を帯びた雲が一流れ、切れてはつづき、つづいては切れて、ほかの大空はいっぱいに
金砂子
(
きんすなご
)
を
蒔
(
ま
)
いた星の夜でありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鋭利なる懐疑の刃をすべての者に揮うた君は、
轟
(
とどろ
)
く胸を抑えて、氷なす
鉾尖
(
ほこさき
)
を、われらの友情にザクリと突き立てた。その大胆なる態度と、純潔なる思索的良心には私は深厚なる尊敬を捧げる。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
その懐疑の
鉾尖
(
ほこさき
)
を向けねばならぬ性質のものであった。
性急な思想
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
それに続いて、血に塗られた奴国の兵の
鉾尖
(
ほこさき
)
が、最初の朝日の光りを受けてきらめきながら、森の方へ揺れて来た。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
「その怨霊が雲になって、この日高郡の空へ現われる、それ、あちらに見える
鉾尖
(
ほこさき
)
ヶ
岳
(
たけ
)
から、こちらに遠く
白馬
(
しらま
)
ヶ
岳
(
たけ
)
まで、一筋の雲がずーっと長く引いた時は大変だ、それが今いう、清姫様の帯だ」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鉾
漢検準1級
部首:⾦
14画
尖
漢検準1級
部首:⼩
6画
“鉾”で始まる語句
鉾
鉾先
鉾田
鉾杉
鉾子
鉾立腰
鉾子先
鉾刃
鉾形
鉾出車