“鉾先”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
ほこさき	95.8%
ほこきき	4.2%

ほこさき

私の沈黙が鋭い兄さんの鉾先（ほこさき）を鈍（にぶ）らせた例は、今までにも何遍かありました。そうしてそれがことごとく偶然から来ているのです。

行人 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

そのあいだに、天野（あまの）、猪子（いのこ）、足助（あすけ）などが、鉾先（ほこさき）をそろえてきたため、みすみす長蛇（ちょうだ）を逸（いっ）しながら、それと戦わねばならなかった。

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

ほこきき

それらの親切で平凡な言葉のうちには、皮肉な鉾先（ほこきき）が少し隠されてはいたけれども、たいへん慇懃（いんぎん）な調子がこもっていたので、クリストフは安堵（あんど）の念を覚えた。

ジャン・クリストフ：04 第二巻　朝 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)

鉾	漢検準1級 部首:⾦ 14画
先	常用漢字 小１ 部首:⼉ 6画