鋒芒ほうぼう)” の例文
叙事詩人としての薄田泣菫氏は処女詩集たる「暮笛集」に既にその鋒芒ほうぼうを露はしてゐる。しかしその完成したのは「二十五絃」以後と云はなければならぬ。
俊助はようやく鋒芒ほうぼうをおさめながら、短くなった金口きんぐちを灰皿の中へほうりこんで、やや皮肉にこう尋ねた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)