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切火
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きりび
ふりがな文庫
“
切火
(
きりび
)” の例文
刻苦勉励、学問をも
仕
(
つかまつ
)
り、新しき神道を相学び、
精進潔斎
(
しょうじんけっさい
)
、
朝夕
(
あさゆう
)
の
供物
(
くもつ
)
に、魂の
切火
(
きりび
)
打って、
御前
(
みまえ
)
にかしずき奉る……
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
裏家
(
うち
)
から
高褄
(
たかづま
)
をとって、
切火
(
きりび
)
をかけられて出てゆく芸妓姿はうけとれなかったが、毎日
細二子
(
ほそふたこ
)
位な木綿ものを着て、
以前
(
もと
)
の抱えられた
芸妓屋
(
うち
)
へゆき
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「あの婆は人間じゃねえ。嘘だと思ったら、横っ腹を見ろ。魚の
鱗
(
うろこ
)
が生えてやがるじゃねえか。」とかで、往来でお島婆さんに遇ったと云っても、すぐに
切火
(
きりび
)
を打ったり
妖婆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と、
門
(
かど
)
を踏み出す四名の背なかへ、乾児のひとりが、カチカチと
切火
(
きりび
)
を
磨
(
す
)
った。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下足札
(
げそくふだ
)
そろへてがらんがらんの
音
(
おと
)
もいそがしや
夕暮
(
ゆふぐれ
)
より
羽織
(
はおり
)
引
(
ひき
)
かけて
立出
(
たちいづ
)
れば、うしろに
切火
(
きりび
)
打
(
うち
)
かくる
女房
(
にようぼう
)
の
顏
(
かほ
)
もこれが
見納
(
みおさ
)
めか十
人
(
にん
)
ぎりの
側杖
(
そばづえ
)
無理情死
(
むりしんぢう
)
のしそこね、
恨
(
うら
)
みはかゝる
身
(
み
)
のはて
危
(
あや
)
ふく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
下足札そろへてがらんがらんの音もいそがしや夕暮より羽織引かけて
立出
(
たちいづ
)
れば、うしろに
切火
(
きりび
)
打かくる女房の顔もこれが見納めか十人ぎりの
側杖
(
そばづえ
)
無理
情死
(
しんぢう
)
のしそこね、恨みはかかる身のはて危ふく
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通