トップ
>
歓楽
>
かんらく
ふりがな文庫
“
歓楽
(
かんらく
)” の例文
旧字:
歡樂
大正十年三月春陽堂が拙作小説『
歓楽
(
かんらく
)
』を巻首に置きこれを表題にして単行本を出した時再び『すみだ川』をその中に加えた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
二人の甘い秘密は、
幸
(
さいわ
)
い今日まで親分にも知れず、数々の
歓楽
(
かんらく
)
を忍ばせて来たが、ここにもやっぱり悪魔は笑っていたのだ。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
といってる口のそばから、ワーッという声が向こうからあがって、いままで
歓楽
(
かんらく
)
の世界そのままであったにぎやかな町の
灯
(
あか
)
りが、バタバタ消えてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歓楽
(
かんらく
)
極まって、哀愁を生ずると言った、花と酒とに疲れ果てた、不思議な江戸の一角でした。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
破壊以前
(
はかいいぜん
)
が人なみよりもあたたかい
歓楽
(
かんらく
)
に
富
(
と
)
んでおっただけ、
破壊後
(
はかいご
)
の
悲惨
(
ひさん
)
が
深刻
(
しんこく
)
であった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
商家の主婦が商業上の智識を以て夫の事業を
輔佐
(
ほさ
)
すると、これに反して
錦繍綾羅
(
きんしゅうりょうら
)
を
纏
(
まと
)
うて
煎茶
(
せんちゃ
)
弾琴
(
だんきん
)
を事とし、
遊興
(
ゆうきょう
)
歓楽
(
かんらく
)
無用の消費に財を散じ、
良人
(
おっと
)
の事業に
休戚
(
きゅうせき
)
を感ぜざる事や
国民教育の複本位
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
熟々
(
つくづく
)
と見て居ると、
紅
(
くれない
)
の
歓楽
(
かんらく
)
の世に
独
(
ひとり
)
聖者
(
せいじゃ
)
の
寂
(
さび
)
しげな白い紫雲英が、
彼所
(
かしこ
)
に一本、
此処
(
ここ
)
に一
株
(
かぶ
)
、眼に立って見える。主人はやおら立って、野に置くべきを我庭に
移
(
うつ
)
さんと白きを掘る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
思いがけない
悪魔
(
あくま
)
がでて、のろわれた
今宮祭
(
いまみやまつり
)
や
踊
(
おど
)
りのむれも、また思いがけない
侠人
(
きょうじん
)
の力で、
午
(
ひる
)
すぎからは、午前におとらぬ
歓楽
(
かんらく
)
の
巷
(
ちまた
)
にかえってにぎわった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれのみか、
丹羽昌仙
(
にわしょうせん
)
、
蚕婆
(
かいこばばあ
)
、
穴山
(
あなやま
)
の
残党
(
ざんとう
)
足助
(
あすけ
)
、
佐分利
(
さぶり
)
の二名、そのほかなみいる
野武士
(
のぶし
)
たちまで、みな
総立
(
そうだ
)
ちとなり、あさましや、
歓楽
(
かんらく
)
の席は、ただ
一声
(
ひとこえ
)
で乱脈となった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歓
常用漢字
中学
部首:⽋
15画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
“歓楽”で始まる語句
歓楽境
歓楽街
歓楽最中