“佐分利”の読み方と例文
読み方割合
さぶり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆうゆう、右にかわして、さッと鉄杖にすんのびをくれて横になぐ。あな——とおもえば佐分利さぶりも一かどの強者つわもの、ぽんとんで空間くうかんをすくわせ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
佐分利さぶりと甘糟はかねて横浜を主張してゐるのだ。何でもこの間遊仙窟ゆうせんくつを見出して来たのだ。それで我々を引張つて行つて、大いに気焔きえんを吐くつもりなのさ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今からザット二十年前、奥州仙台に武芸の道場を構えて居る頃、同じ町内に住んで居る、これも道場の持主、佐分利さぶり流の槍をよくした某と言うものと仲違いをした。
禁断の死針 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)