“佐分”の読み方と例文
読み方割合
さぶり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薪一休寺の薪といふ意味はどういふんでせうとたづねて見たが、佐分さぶりさんは知らなかつた。一休さんの廟のある前庭を見た。
京洛日記 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
武田家の家人に佐分さぶり弥四郎があり、同書はまたこの家の事を述べて、佐分・佐分利は曾里という地名と同じ義にて、諸国にそりと書するものとともに焼畑のことなるべしといっている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
京都に着いて五分も經たないあひだに、佐分さぶりさんが見えた。佐分さんは西川一草亭氏の高弟である。何でも彼でも佐分さんの言ひなりにならないと、お上りさんの私には東も西も分らないのである。
京洛日記 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)