“総立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうだち55.6%
そうだ44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
式長はムネ・シユリイである。ヱベエル、ララの二女優が文豪を讃歎する二篇の詩を交代に歌つて満場総立そうだちの拍手の中に式が終つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
忽ち多くの病室へつたはつて、患者は総立そうだち。『放逐してしまへ、今直ぐ、それが出来ないとあらば吾儕われ/\こぞつて御免を蒙る』と腕捲うでまくりして院長をおびやかすといふ騒動。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
見物人けんぶつにんはいつか総立そうだちになっていました。そして新吉のからだが、ファットマンの鼻の先でみごとにすくい上げられたとき、見物人はどっと声をあげてよろこびました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
とばかり、一どに総立そうだちになるやいなや、民部みんぶの上へ、どッとなだれを打ってきたつるぎ怒濤どとう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)