“ばくえき”の漢字の書き方と例文
語句割合
博奕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強盗のほかには、表面は剣術を人に教え、内実は無頼の徒を集めて博奕ばくえきを業としていた。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
○此地の人すべて篤実温厚とくじつをんこうにして人とあらそふことなく、色慾しきよくうす博奕ばくえきをしらず、酒屋なければ酒のむ人なし。むかしよりわら一すぢにてもぬすみしたる人なしといへり。じつ肉食にくしよく仙境せんきやう也。
これぞ我膽を試みるべき好き機會なるべき、自ら博奕ばくえきせでもあるべし、後に相識れる人々に語るとも、必ず咎むるものはあらじなど、自ら問ひ自ら答へて、騷ぐ胸を押し鎭めつゝ門に入りぬ。