“ばくちう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
博奕打85.7%
博奕14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ十二銭の弁当であるが、この男のさいだけは別に煮てある。悪い博奕打ばくちうちがいか物のさいを使うように、まかないがこの男の弁当箱には秘密の印を附けているなぞと云うものがある。
食堂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
こんなことではいつになったら母親を迎えに行けるだろうかと、情けない想いをしながら相変らず通っていたが、妓は相手もあろうに「かんつりの半」という博奕打ばくちうちに落籍ひかされてしまった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
本職の博奕ばくちう打ちだ、と云いたいのであろう。としは四十がらみで、中肉中背のどこといって特徴のない、平凡で穏やかな人柄であった。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
まもなく、島悠吉さんの隣りにいる博奕ばくちう打ち、高名な「築正」親分のみうちだという徳さんが、かれらの推察に裏書きをした。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)