“ないしょごと”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
内証事	33.3%
内密事	16.7%
博奕打	16.7%
秘密	16.7%
秘密事	16.7%

内証事

「何アにほんの些細（ささい）な内証事（ないしょごと）で、へッ、へッ」

銭形平次捕物控：128 月の隈 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)

内密事

手紙は楽しい明け放しの調子で、恋人同志にとって嬉（うれ）しい小さな内密事（ないしょごと）で満ちていた。その内密事を解く鍵（かぎ）をもってるのはミンナ一人だと、彼は思っていた。

ジャン・クリストフ：04 第二巻　朝 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)

博奕打

博奕打（ないしょごと）仲間では知らぬ者もないという評判……

狂歌師赤猪口兵衛：博多名物非人探偵 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

秘密

何処のお邸でも掃溜掃溜と軽蔑して、気安う物を棄てさっしゃりまするが、掃溜ぐらい家の中の秘密（ないしょごと）を喋舌るものは御座いません。

狂歌師赤猪口兵衛：博多名物非人探偵 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

秘密事

食いつなぐだけでも大わらわの我ら、他人の秘密事（ないしょごと）など、どうでもよかよか。いや全くこの頃の世間、世智辛くなったぞ。百姓や町人めら、なかなか我らの威嚇（おどし）や弁口に、乗らぬようになったからのう

血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)