“わるさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪戯75.3%
惡戯13.4%
博奕3.1%
惡戲3.1%
惡業2.1%
不義1.0%
悪業1.0%
私通1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「マクシム、お前は泥棒の悪戯わるさには入るな! 俺は考えるんだが、お前にはほかの道がある。お前は精神的な人間だ」
「なんといふことぢやらう、まあ、みつともない、悪戯わるさもいゝ加減にしてもらはんと、みんなが弱つてしまふに…………」
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
惡戯わるさをしたのは鼠ですよ、親分さん。近頃の鼠はそりやタチが惡いから、壁でも板戸でもすぐ喰ひ破りますよ」
振り返ると、三十前後の、苦味走つた男、小博奕こばくちから小格子あさり、渡り中間の惡戯わるさは、ピンからキリまで卒業したらしい男です。
湯町に巣喰う遊び人の仲間に入って、博奕わるさをしているのも知っていたが、それでも男に、愛想あいそが尽きたとは思わないお寿々だった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おまけに博奕わるさこうじて八方借金だらけ——見るに手も足も出ない鈴川源十郎着流しに銀拵えの大小をグイとうしろに落として、小謡こうたを口に小名木川の橋を過ぎながら
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「八百吉は少しは惡戲わるさもし、遊びたい盛りですが、何んと言つても、十四では——親許も確かです」
店に居て、惡戲わるさ——と言つても、觀世撚くわんぜよりの長いのにけると言つた、安手に賭事をして居た子分共が三人、お富の顏を見ると、あわてて立塞がらうとしましたが、あつしが默つて十手を突き出すと、そのまゝヘタヘタと坐り込んで、
口奇麗くちぎれいことはいひますともこのあたりのひとどろなかはすとやら、惡業わるさまらぬ女子おなごがあらば
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何より先に私が身の自墮落じだらくを承知して居て下され、もとより箱入りの生娘ならねば少しは察しても居て下さろうが、口奇麗な事はいひますとも此あたりの人に泥の中の蓮とやら、惡業わるさに染まらぬ女子があらば
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あ……それじゃア何か二人ともにまア不義わるさアして居ただアな、いゝや隠さねえでもい、不義わるさアしたってい、い/\/\能くした、かくなるもんだアな、此間こねえだまで頭ア蝶々見たように結って
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なれども鴻の巣では家柄の岡本の娘だアから屋敷奉公に上げ、行儀作法も覚えさせたらで、金をかけて奉公に遣ったのに、い事は覚えねえで不義わるさアして、此処こけへ走って来ると云うは何たる心得違こゝろえちげえなア親不孝の阿魔だか、呆れ果てた
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何より先に私が身の自堕落を承知してゐて下され、もとより箱入りの生娘きむすめならねば少しは察してもゐて下さろうが、口奇麗な事はいひますともこのあたりの人に泥の中のはすとやら、悪業わるさに染まらぬ女子おなごがあらば
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かめ「おえいは私にはたった一人の可愛いゝ娘、其の連添う夫に私通わるさをされては世間へ対して外聞が悪いから、世間へ知れない内、たった今おえいに離縁状を書いて渡して遣っておくれよ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
多「おかゝさん、何うぞ御免なすって下せいまし、仮令たとえ書いたものがありやしても知りやせん、わしイお作と私通わるさアした覚えは何処までもがんせん、又おえいに離縁状を出すことは出来やせん」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)