惡戯わるさ)” の例文
新字:悪戯
振り返ると、三十前後の、苦味走つた男、小博奕こばくちから小格子あさり、渡り中間の惡戯わるさは、ピンからキリまで卒業したらしい男です。
ねえ!——もつと澤山たくさん惡戯わるさをしへてやつたもの!おはきくならなければならないのだが!しかし——うしたらいでせう?屹度きつとなにべるかむかすればいにちがひないわ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「文公、六助、久太——又惡戯わるさか。いくら貰つたか知らないが、止せ/\、そいつは人殺しの片棒だ。迂濶うくわつかつぐと命がねえぞ」
惡戯わるさをしたのは鼠ですよ、親分さん。近頃の鼠はそりやタチが惡いから、壁でも板戸でもすぐ喰ひ破りますよ」
「お前の言ふことは、相變らず途方もないよ。ところで、その惡戯わるさをした奴の見當くらゐはついたのか」
當り前だ。こいつは惡戯わるさにきまつてゐるぢやないか。字は恐ろしく下手だが、わざと下手ツ糞に書いたのだよ——釣筆つりふでと言つてな、天井から絲で筆を吊つて、紙の方を
手落も罪もなくてひまになる腹いせに、ちよいとそんな惡戯わるさをしたが、相手が父親の妾だけに、判りきつて居ても、お秀さんとかいふお孃さんの口からは騷ぎ出せない。
「まア、何といふ事だらう。この間つからの不氣味な惡戯わるさが私の仕業しわざだとでも言ふのかい」
「その楊弓と半弓の名人で半九郎と申すものがやつた惡戯わるさとわかりました。お心當りは?」
これも狼連の遠吠とほぼえ惡戯わるさに脅えて、尻をモヂモヂさして居るから、何時飛出すかわからない、お願ひだから來て泊つてくれ、決して親分を困らせるやうなことはしないからと——
仕置しおきのある度に、何か嫌がらせな惡戯わるさをした事を思ひ付いて、この三年の間に、笹野新三郎の手掛けた事件で、無理な罪に落された者はないかと、いろ/\調べて見ましたが
「憎い野郎ですね、親分。そんな惡戯わるさをして、若い者を二人まで殺しやがつて——」
この髷切りの惡戯わるさは、一ヶ月ほど前から始まつたことですが、月のない眞つ暗な晩に限つて、新鳥越から衣紋坂えもんざかにいたる、所謂いはゆる土手八丁と言はれた日本堤で、何者とも知れぬ怪人に襲はれ
「多分死にましたよ、つて置きませう。親が無實で死んだと思ひ込んで居るんですから、可哀想ぢや御座いませんか——それに、あの兄弟は二度とあんな惡戯わるさをする氣づかひはありませんよ」
「念入りな惡戯わるさだな」