“おいた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生立68.4%
生長7.9%
御痛5.3%
悪戯2.6%
惡戯2.6%
惡戲2.6%
淫奔2.6%
生育2.6%
追立2.6%
逐立2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数回にわたって、木曾義仲の生立おいたちと、信濃地方の情熱を書いた。義仲のなした治承、寿永年間の役わりとしては、ほんの序章にすぎない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
背後うしろに大藪が繁っていて、微風に枝葉が靡いていた。ここらは一面の耕地であったが、耕地にはほとんど青色がなかった。天候不順で五穀が実らず、野菜さえ生長おいたたないからであった。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
つけつて見た處が山崎町の裏住居うらずまひそれは/\目も當られぬ始末御新造樣しんぞさまなども誠に見るかげもなきしがなひ體裁なりふり御目に懸るさへもいやもう誠に御氣の毒千萬ほんに/\御痛おいたはしき事也大恩受たる大橋文右衞門樣が彼樣あのやうに御難儀なさるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ほんに替り目で陽気が悪いけれど太郎たろさんは何時いつ悪戯おいたをしてゐますか、何故なぜに今夜は連れておいででない、お祖父ぢいさんも恋しがつてお出なされた物をと言はれて、又今更にうら悲しく
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ほんにかは陽氣ようきわるいけれど太郎たろさんは何時いつ惡戯おいたをしてますか、何故なぜ今夜こんやれておいででない、お祖父ぢいさんもこひしがつておいでなされたものをとはれて、また今更いまさらにうらかなしく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ほんに替り目で陽氣が惡いけれど太郎さんは何時も惡戲おいたをして居ますか、何故に今夜は連れてお出でない、お祖父さんも戀しがつてお出なされた物をと言はれて、又今更にうら悲しく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
若いうちは有りがちでございますから、まア/\淫奔おいたは出来ませんものでございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
世にれては見えたまえど、もとより深窓に生育おいたちて、乗物ならではおもてでざる止事無やんごとなき方々なれば、他人事ひとごとながら恥らいて、顔を背け、かしられ、正面より見るものなし。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
追立おいたというのは、誰彼なしにみちをあるいている者をつかまえて、夫役ぶやくに使ったことをいうかと思われる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
何の事は無い政宗は厭々いやいやながら逐立おいたてられた形だ。政宗は忌々いまいましかったろうが理詰めに押されて居るので仕方が無い、何様どうしようも無い。氏郷は理に乗って押して居るのである。グングンと押した。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)