御痛おいた)” の例文
まあなほらないとまをげるよりほか仕方しかた御座ござんせんな。やむなければ、おもつていて仕舞しまふんですが、いまところでは、まだ夫程それほどでも御座ございますまいから、たゞ御痛おいただけめてきませう。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
つけつて見た處が山崎町の裏住居うらずまひそれは/\目も當られぬ始末御新造樣しんぞさまなども誠に見るかげもなきしがなひ體裁なりふり御目に懸るさへもいやもう誠に御氣の毒千萬ほんに/\御痛おいたはしき事也大恩受たる大橋文右衞門樣が彼樣あのやうに御難儀なさるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)