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御痛
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おいた
まあ
癒らないと
申し
上げるより
外に
仕方が
御座んせんな。
已を
得なければ、
思ひ
切つて
拔いて
仕舞ふんですが、
今の
所では、まだ
夫程でも
御座いますまいから、たゞ
御痛み
丈を
留めて
置きませう。
尾て
行つて見た處が山崎町の
裏住居夫は/\目も當られぬ始末御
新造樣なども誠に見る
影もなきしがなひ
體裁御目に懸るさへも
否もう誠に御氣の毒千萬
實に/\
御痛はしき事也大恩受たる大橋文右衞門樣が
彼樣に御難儀なさるを