“かうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
格子75.4%
孝子5.3%
𥴩子3.5%
厚志1.8%
嗜好1.8%
嚆矢1.8%
孔子1.8%
庚子1.8%
皓齒1.8%
行使1.8%
講師1.8%
高子1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけ浴衣ゆかた後影うしろかげが、裏口うらぐちところへてなくなるまで其處そこつてゐた。それから格子かうしけた。玄關げんくわんへは安井やすゐ自身じしんあらはれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
休むる其の爲に明日は花見にゆくければ必ずあしくな思ひ給ひそと和郎そなたよりして言て呉て流石さすが孝子かうしとけ安く答へにければ忠兵衞もそれ拜承うけたまはり何より安心かくと申さば御兩親もさぞお喜びなさる可し夫では明日お辨當べんたうの支度も致せばおともには店の和吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
贅肉いぼあるもの此神をいのり、小石をもつていぼをなで、社のえんの下の𥴩子かうしの内へなげいれおくに、日あらずしていぼのおつる事奇妙なり。
あんずるに、くるまつて、作品さくひんれいするのであらう。厚志かうしあへて、輿こし駕籠かごやぶがさとをえらばぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それ故食堂に入つて、中に居る人、其注文の品、そんなものを観て居ると、本当に種々いろ/\で、平素の生活状態や、趣味嗜好かうしといふやうなものが、さながらの縮図となつて展開されて来る。
買ひものをする女 (新字旧仮名) / 三宅やす子(著)
鴎外おうぐわい先生を主筆とせる「しがらみ草紙さうし」第四十七号に、謫天情僊たくてんじやうせん七言絶句しちごんぜつく、「読罪与罰上篇つみとばつじやうへんをよむ」数首あり。泰西たいせいの小説に題するの詩、嚆矢かうし恐らくはこの数首にあらんか。
「そんな事なら驚きやしませんがね。町内の評判息子で、孔子かうし樣の申し子のやうな若旦那が死んだ後へ、言ひ交したといふ、若い女が乘込んで來たとしたら、どんなもんです。え? 親分」
庚子かうしは天保十一年で、拙堂は藤堂高猷たかゆき扈隨こずゐして津から江戸におもむいたのであらう。記を作つたのは安政中の事かとおもはれる。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
みどりかみかつらまゆ皓齒かうしあたか河貝かばいふくんで、優美いうび端正たんせいいへどおよぶべからず。むらさきかけぬひあるしたうづたまくつをはきてしぬ。香氣かうき一脈いちみやく芳霞はうか靉靆たなびく。いやなやつあり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こんなことも私達が小さな草原の家で行使かうしする特權の一つなのよ、ひどく氣が向くか
法華経の朝座あさゞ講師かうしきんらんの御袈裟みけさかをりぬ梅さとちりぬ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
其後そののち田常でんじやう簡公かんこうころすにおよんで、ことごと高子かうし國子こくしぞくほろぼす。じやう曾孫そうそんいたりて(三三)自立じりふし、いんせい威王ゐわうる。へいもちおこなふ、おほい穰苴じやうしよはふ(三四)ならへり。