トップ
>
嗜好
>
しかう
ふりがな文庫
“
嗜好
(
しかう
)” の例文
なほ天堂に於ける
天女
(
エンゼル
)
にして、もしその面貌醜ならむか、
濁世
(
だくせい
)
の
悪魔
(
サタン
)
が
花顔雪膚
(
くわがんせつぷ
)
に化したるものに、
嗜好
(
しかう
)
の及ばざるや、
甚
(
はなは
)
だ遠し。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
標準に
拘泥
(
こうでい
)
することなかれ。手前勘の理想を
荷
(
かつ
)
ぎまはることなかれ。
嗜好
(
しかう
)
にあやまたるゝことなかれ。演繹的なることなかれ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
相當
(
さうたう
)
に
資産
(
しさん
)
のある
東京
(
とうきやう
)
ものゝ
子弟
(
してい
)
として、
彼等
(
かれら
)
に
共通
(
きようつう
)
な
派出
(
はで
)
な
嗜好
(
しかう
)
を
學生
(
がくせい
)
時代
(
じだい
)
には
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
充
(
み
)
たした
男
(
をとこ
)
である。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
如何にも
貴嬢
(
あなた
)
の
嗜好
(
しかう
)
に適合してるんですもの——梅子さん、私は
未
(
ま
)
だ篠田さんをお見掛け申したことが無いのです、けども私それと無く道時に尋ねて見ましたの
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
最初は
卷藁
(
まきわら
)
、それから、身分の者は憚つた刑場の二つ胴試し、ツイ惡友に誘はれて、その頃によくあつた辻斬を試みてから、次第に病的な
嗜好
(
しかう
)
が高じて、江戸の街の闇を横行して
銭形平次捕物控:126 辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
葡萄
(
ぶだう
)
の
葉
(
は
)
を
他人
(
ひと
)
に
勸
(
すゝ
)
められて
見
(
み
)
たが、
此
(
こ
)
れも
到底
(
たうてい
)
彼
(
かれ
)
の
嗜好
(
しかう
)
を
欺
(
あざむ
)
くことは
出來
(
でき
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
坂井
(
さかゐ
)
から
取
(
と
)
つて
來
(
き
)
た
品
(
しな
)
が、
御米
(
およね
)
の
嗜好
(
しかう
)
に
合
(
あ
)
つたので、
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りに
細君
(
さいくん
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせて
遣
(
や
)
つた
自覺
(
じかく
)
があるばかりだつたから、
別段
(
べつだん
)
そこには
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
かなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“嗜好”の意味
《名詞・サ変動詞》
嗜好(しこう)
たしなみ、好むこと。
(出典:Wiktionary)
嗜
漢検1級
部首:⼝
13画
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“嗜好”で始まる語句
嗜好品
嗜好物
嗜好者
嗜好飮料