“素志”の読み方と例文
読み方割合
そし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尊氏へたいして、一歩前進を見せ、親房は亡くも、決して素志そしうしなう南朝でないことを、つよく示されたものといえる。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予はここに於て終に十年来の素志そしを達する能わずして、下山のむべからざるに至りたれば、腑甲斐ふがいなくも一行にたすけられて、吹雪の中を下山せり
若い清純な先生の気もちには、村のこういう淫らな雰囲気は耐えられないところであったが、これを機会に素志そしである音楽修業に出たい、と思いたったのであった。
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)