“臘虎”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
らっこ77.8%
らつこ11.1%
ラッコ11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸織いとおりの羽織に雪駄せったばきの商人が臘虎らっこ襟巻えりまきしたあから顔の連れなるじじいを顧みた。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
臘虎らっこ皮のつばなし古帽子を、白い眉尖まゆさき深々とかぶって、鼠の羅紗らしゃ道行みちゆき着た、股引ももひきを太く白足袋の雪駄穿せったばき
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神事能や翁の門下の月並能の番組が決定すると、祖父の灌園は総髪に臘虎らっこ帽、黄八丈に藤色の拝領羽織、鉄色献上の帯、インデン銀煙管ぎせるの煙草入、白足袋に表付下駄
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
と呼んで居ります所へ、ぽかり/\と駒下駄こまげた穿いて来る者は、立派な男でなり臘虎らっこの耳つきの帽子をかぶり、白縮緬しろちりめん襟巻えりまきを致し
又或る時、父は自分が東京からかぶって来た臘虎らっこ頭巾ずきん帽子をお祖父様に差上げた。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
貴重海獸の漁獲のみに力めて、保護に力めなかつた結果は、我が邦沿海に、臘虎らつこ膃肭臍おつとせいの乏少を來したでは無いか。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「やあ! 難船だ、漂流だ!」と時化しけにあった臘虎ラッコ船の船長のように、筏の上、地駄婆駄じたばたとうろたえ廻ったが、いかにせん、筏はキャンヌの岸を離れることすでに四粁いちり余り