“らっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ラッコ
語句割合
猟虎50.0%
臘虎33.3%
海獺5.6%
海虎5.6%
獵虎5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒光りのする店先の上がりがまちに腰を掛けた五十歳の父は、猟虎らっこの毛皮のえりのついたマントを着ていたようである。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
丁度それは二番目の兄の森彦が山林事件の総代として始めて上京して、当時流行はやった猟虎らっこの帽子を冠りながら奔走した頃のことで。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
糸織いとおりの羽織に雪駄せったばきの商人が臘虎らっこ襟巻えりまきしたあから顔の連れなるじじいを顧みた。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
又或る時、父は自分が東京からかぶって来た臘虎らっこ頭巾ずきん帽子をお祖父様に差上げた。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
たとえばレエスの衿飾えりかざりや、絹の靴下、それから首飾や、ペルシャ頭巾の入った宝石函、長い海獺らっこのマッフや手套、舞踏服、散歩服、訪問服、帽子や、お茶時の服や、扇などが、あとからあとからと出てくるのでした。
少し色は赤過ぎるが、珊瑚の六分半もある緒締おじめで、表付ののめりの駒下駄、海虎らっこの耳付の帽子しゃっぽが其の頃流行ったものゆえ、これをかぶり上野の広小路を通り掛ると
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
紳士は獵虎らっこの襟の付いた、西班牙スペイン犬の毛のように房々した黒い玉羅紗たまらしゃ外套がいとうまとって、(外套の下には大方モーニングを着ているのだろうと推定される)しまのズボンを穿いて、象牙ぞうげのノッブのあるステッキをいた、色の白い、四十恰好かっこうの太った男だった。
途上 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)