材料ざいりよう)” の例文
ですから彼等かれらのゐる村落附近そんらくふきん山林さんりんは、のちにはだん/\にせまく、まばらになつてて、つひにはまき材料ざいりようにも不足ふそくするようになりました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
このようなことをるには、地中ちちゆううづまつてゐるそのふるほね化石かせきし、それを材料ざいりようとして研究けんきゆうするほかはありませんが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
鋼索こうさく化學用くわがくようしよ劇藥げきやく其他そのほか世人せじん到底たうてい豫想よさうがた幾多いくた材料ざいりよう蒐集中しうしふちうなりしが、何時いつとも吾人われら氣付きづかぬその姿すがたかくしぬ。
それをどもがひろつておもちゃにしてあそんでゐるのをつくつたので、さういふ材料ざいりようをごく重々おも/\しく爲上しあげてゐるのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
なんとなれば、これ材料ざいりよう家屋各部かおくかくぶ結束けつそく無能力むのうりよくなるがうへに、地震ぢしんのとき、自分じぶん惰性だせいもつ家屋かおく地面ぢめん一緒いつしようごくことに反對はんたいするからである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
また石器時代せつきじだいといひましても、當時とうじ人間にんげんもちひてゐたものは、石器せつきばかりではなく、材料ざいりようをもつてつくつたものもないではありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
それで噴火ふんか珍現象ちんげんしよう收録しゆうろくするには、いきほひ海外かいがい火山かざん材料ざいりようあふがざるをなくなる。勿論もちろんそれには研究けんきゆう行屆ゆきとゞいてゐるのと、さうでないとの關係かんけいくははつてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これも、うたにはすくない材料ざいりようで、はるかすんでてがなくかんじられるうへに、みんなこゝろののんびりしてゐる氣持きもちが、よくてゐて、しかも非常ひじよう古風こふう上品じようひん出來できてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
何時いつまでかんがへてつたとて際限さいげんのないことつは此樣こんなかすのは衞生上ゑいせいじやうにもきわめてつゝしことおもつたのでわたくしげん想像さうぞう材料ざいりようとなつて古新聞ふるしんぶんをば押丸おしまろめて部室へや片隅かたすみ押遣おしや
つまりまきすみ材料ざいりようとして森林しんりん利用りようするようになつたわけです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
ところがたゞのどうではやはらかすぎ、鑄造ちゆうぞうもむつかしいので、どうすゞをまぜて青銅せいどうといふ金屬きんぞくつくり、これを器物きぶつ材料ざいりようとしてゐた時代じだいがありました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
だから、このなが片歌かたうたは、短歌たんか歴史れきしうへから、おろそかに出來できない材料ざいりようであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
それのみならず日本地震學會につぽんぢしんがつかいから出版しゆつぱんせられた二十册にじつさつ報告書ほうこくしよは、當時とうじ世界せかいおい唯一ゆいつ地震學雜誌ぢしんがくざつしであつたのみならず、收録しゆうろくせられた材料ざいりよう、ミルン教授きようじゆによつてもつせられたるおほくの論文ろんぶん
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
よくもかゝ絶島ぜつたうにかくまで整然せいぜんたる凖備じゆんび出來できことよとあやしまるゝばかりで、これしよ機械きかいしよ材料ざいりようは、すべて二ねん以前いぜんに、櫻木大佐さくらぎたいさ大帆船だいはんせんなみ江丸えまる搭載たうさいして、このしま運搬うんぱんきたつたもので
また洋風建築物ようふうけんちくぶつにては墜落ついらくしかけた材料ざいりよう氣附きづかれる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)