“惰性”の読み方と例文
読み方割合
だせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぞくに「ふみきり」といふペタルで、つまり通の自轉車のやうに、或る程度の惰性だせいがついたらペタルの上で足を休ませてゆくといふことが出來ない。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
なんとなれば、これ材料ざいりよう家屋各部かおくかくぶ結束けつそく無能力むのうりよくなるがうへに、地震ぢしんのとき、自分じぶん惰性だせいもつ家屋かおく地面ぢめん一緒いつしようごくことに反對はんたいするからである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
名称はその初期の目的さえ達してしまえば、後はただ惰性だせいをもって我々がこれを保持するに過ぎなかったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)