“だね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
22.9%
記事4.2%
種子4.2%
材料2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、間が悪い時には悪いもので、邸がまだ半分も出来上らない昨今、身代しんだいはまたバアクシヤアだねの豚のやうに留め度もなくふとり出して来た。
「初めは、おらも、ばくち場でみた気味のわるい浪人の子かと思っていたら、甲州でちょっとべい世話になった、身分のあるお武家のおとだねだそうだ」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新聞記事だねの夏枯れ季節どきに入りかけた時分なので、私のいる福岡時報は勿論のこと
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
折から葭籬よしがきのもとに、いつのこぼれ種子だねやら朝顔の二葉ふたば土を離れて、我がやどすてぬといへる発句の趣向をあらはす。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
不可いけません。私は探訪員の義務として、貴女のことを通信するのは、大変な価値ねうちがあるので、今度の新聞材料だねは人の生命いのちが要ったくらい。どうしても堪忍しません。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)