トップ
>
藺草
>
ゐぐさ
ふりがな文庫
“
藺草
(
ゐぐさ
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
の
茂
(
しげ
)
つた
葉
(
は
)
の
間
(
あひだ
)
から
針
(
はり
)
の
先
(
さき
)
で
突
(
つ
)
くやうにぽちり/\と
洩
(
も
)
れて
射
(
さ
)
す
光
(
ひかり
)
を
避
(
さ
)
けて
例
(
いつ
)
もの
如
(
ごと
)
く
藺草
(
ゐぐさ
)
の
編笠
(
あみがさ
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
麻
(
あさ
)
の
紐
(
ひも
)
を
顎
(
あご
)
でぎつと
結
(
むす
)
んである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
益田までの途中、細い
藺草
(
ゐぐさ
)
を刈り乾した畠なぞを汽車の窓から見て來ることすら、私達にはめづらしかつたのである。こゝはいはゆる
石見表
(
いはみおもて
)
の産地であるのだ。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
藺草
(
ゐぐさ
)
をチヨッキリちよぎります。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
孰
(
いづ
)
れにしてもおつぎの
心
(
こゝろ
)
には
有繋
(
さすが
)
に
微
(
かす
)
かな
不足
(
ふそく
)
を
感
(
かん
)
ずるのであつた。
勘次
(
かんじ
)
は
洗
(
あら
)
ひ
曝
(
ざら
)
しの
襦袢
(
じゆばん
)
を
褌
(
ふんどし
)
一つの
裸
(
はだか
)
へ
引
(
ひ
)
つ
掛
(
かけ
)
て、
船頭
(
せんどう
)
が
被
(
かぶ
)
るやうな
藺草
(
ゐぐさ
)
の
編笠
(
あみがさ
)
へ
麻
(
あさ
)
の
紐
(
ひも
)
を
附
(
つ
)
けて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
藺草
(
ゐぐさ
)
の
中
(
なか
)
から
火
(
ひ
)
が
燃
(
も
)
えて
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
蜻蛉
(
とんぼ
)
は
藺草
(
ゐぐさ
)
に
縋
(
すが
)
りつく。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“藺草(イグサ)”の解説
イグサ(藺草、イ草、Juncus decipiens)は、単子葉植物イグサ科の植物である。標準和名はイ(藺。「イグサ」を使うこともある)。最も短い標準和名としても知られている。別名:トウシンソウ(燈芯草)。畳表を作るのに使われる。俳句では夏(仲夏)の季語とされる。
(出典:Wikipedia)
藺
漢検1級
部首:⾋
19画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“藺草”で始まる語句
藺草履