“留錫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りうしやく33.3%
りゅうしゃく33.3%
るしやく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に遊行上人いうぎやうしやうにんの事が書いてある。手紙を書いた文政十一年三月十日頃に、遊行上人は駿河國志太郡燒津するがのくにしだごほりやいづの普門寺に五日程、それから駿河本町の一華堂に七日程留錫りうしやくするはずである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
佐渡や日向のような留錫りゅうしゃく期間の長い個所に、幾多の遺作があることは当然ですが、今日までの調査では滞留わずか三日間の所にすら形見かたみが残るのです。それ故如何に調査せねばならぬ個所が多いか。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
この雪舟は、しばらく益田の萬福寺に留錫るしやくし、醫光寺に移り住み、吉田の大喜庵にその餘生を終つたらしい。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)