“下市”の読み方と例文
読み方割合
しもいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よしのがは、下市しもいちゆくと橋こえず、かなたはるかに上市かみいちの、川ぞひ家並やなみ絵とかすむ、車峠の大坂や、車にちりぬ、山ざくら花。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
補記、近時土屋文明氏は「滝つ河内」はもっと下流の、下市しもいち町を中心とした越部、六田あたりだろうと考証した。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
今年の五月、菊五郎一座が水戸みとへ乗込んだとき。一座の鼻升びしょう、菊太郎、市勝いちかつ五名は下市しもいち某旅店ぼうりょてん(名ははばかつてしるさぬ)に泊つて、下座敷したざしきの六畳のに陣取る。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)