“上市”の読み方と例文
読み方割合
かみいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よしのがは、下市しもいちゆくと橋こえず、かなたはるかに上市かみいちの、川ぞひ家並やなみ絵とかすむ、車峠の大坂や、車にちりぬ、山ざくら花。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
津村はその期待に胸をおどらせつつ、晴れた十二月のある日の朝、上市かみいちからくるまやとって、今日私たちが歩いて来たこの街道を国栖へ急がせた。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
吉野上市かみいち井光いひかりとか、磐排分いわおしわけの子などという土人の酋長おさが、お従いしたものでございまするし、壬申じんしんの乱のみぎりには、吉野を出られました大海人おおあま皇子みこ、天武の帝でございまするが
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)