“ぎえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
義捐42.9%
魏延28.6%
義淵19.0%
擬遠4.8%
義揖4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刑鞭をふるふ獄吏として、自著自評の抗難者として、義捐ぎえん小説の冷罵者として、正直正太夫の名を聞くこと久し。
「何をっ——」と一声、わめき返すや否、魏延ぎえんの兵を追い散らした。魏延はちょっと出て、槍を合わせたが、すぐ偽り負けて逃げ奔った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
良弁僧正は相模さがみの人、姓は漆部ぬりべうじ持統じとう天皇の三年己丑つちのとうし誕生、義淵ぎえん僧正の弟子となり、晩年は東大寺別当に任ぜられた人であるから、聖武天皇の御親任も一入ひとしお厚かったと思われる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これは時遷の、みずから名づけて、“擬遠ぎえん発声術”と称する奥の手。幾人もの声みたいに響き合い、それへ犬の吠え声までぜてすることもある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沢山たくさん義揖ぎえんを御承諾下ださいましたので、京阪地方の富豪を説くにも誠に好都合になりましたさうで、我国でのモルガン、ロックフェラアといふべきであらうなど
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)