“もろひと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衆人50.0%
諸人50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此兒が衆人もろひとの前にて説くところは、げに格子のうちなる尼少女の歌より優しく、アルバノの山の雷より烈しかるべし。されどその時戴くものは大なる帽にあらず。
萬聖祭には衆人もろひととも骨龕ほねのほくらにありき。こはフラア・マルチノの嘗て我を伴ひて入りにしところなり。
我も衆人もろひとの間にはさまりて、おなじかたに歩みぬれど、後には傍へなる石垣に押し付けられて動くこと能はず。歌女は樂屋口に出でぬ。客は皆帽を脱ぎてその名を唱へたり。
諸人もろひとの立帰りつゝ見るとてや、関に向へる三保の松原
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)