“商人衆”の読み方と例文
読み方割合
あきんどしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昔は阿波のお国へも、商人衆あきんどしゅう遍路へんろの者が、自由に往来ゆききしたそうでございますが、いつからそんな不便なことになったのでしょう」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二階の部屋々々は、時ならず商人衆あきんどしゅう出入ではいりがあるからと、望むところの下座敷、おも屋から、土間を長々と板を渡って離れ座敷のような十畳へ導かれたのであった。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十一年目は丁度明和八年で、其の年の七月の盆は御案内の通りお商人衆あきんどしゅうは掛け𢌞りなどお忙がしいものでございますが、段々月末に相成りますると大概用も片付きました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)