“繭商人”のいろいろな読み方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

繭商人（まゆあきんど）が秤をもつて、とても安い價を言つてゐるからだつた。

桑摘み (旧字旧仮名) ／長谷川時雨(著)

停車場では、鞄（かばん）や風呂敷包をさげた繭商人（まゆあきゅうど）の姿が多く目に立った。汽車に乗ってからも、それらの人の繭や生糸の話で、持切りであった。

あらくれ (新字新仮名) ／徳田秋声(著)

絞め殺した女の瞳や、血みどろになった繭商人（まゆしょうにん）の呻き声や、一太刀浴せかけた白髪の老人の悲鳴などが、一団になって市九郎の良心を襲うてきた。彼は、一刻も早く自分の過去から逃れたかった。

恩讐の彼方に (新字新仮名) ／菊池寛(著)

“繭”で始まる語句

検索の候補

“繭商人”のふりがなが多い著者