“繭紬”の読み方と例文
読み方割合
けんちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男物の生地の粗い繭紬けんちゅうで作った、仕立おろしの寛やかな服を着て、大きな麦藁帽子をかぶっている。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そばに頭を五分刈にして、織地のままの繭紬けんちゅう陰紋附かげもんつきはかま穿いて、羽織を着ないでいる、能役者のような男がいて、何やら言ってお酌を揶揄からかうらしく、きゃっきゃと云わせている。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)