“けんちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絹紬50.0%
繭紬25.0%
検注12.5%
繭中12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賑やかに突きめを行って和尚大得意、晩年もすこぶる元気で、茶の絹紬けんちゅうの被布に椀形帽子、半白のあごひげをなびかせて飄然と来たり、なにかしら新案を持ち込んで
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
そばに頭を五分刈にして、織地のままの繭紬けんちゅう陰紋附かげもんつきはかま穿いて、羽織を着ないでいる、能役者のような男がいて、何やら言ってお酌を揶揄からかうらしく、きゃっきゃと云わせている。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
徳川幕府領ではたしか享保度に大きな新田検注けんちゅうがあった。ゆえにいわゆる天領・旗本領ならば新田といえばその頃以後の土着であることがわかる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
保胤が池亭を造った時は、自ら記して、老蚕のまゆを成せるがごとしと云ったが、老蚕は永く繭中けんちゅうに在り得無かった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)