“小商人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こあきんど84.1%
こあきゅうど9.1%
こあきうど4.5%
コアキンド2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり小商人こあきんどの利害から割出される繁栄である故に、正しかろうが誤っておろうが、消費さえ盛んなら好景気と言われたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
毛利小平太もうりこへいだ小商人こあきゅうどやつして、本所ほんじょ二つ相生あいおい町三丁目、ちょうど吉良左兵衛邸きらさひょうえやしきの辻版小屋筋違すじかい前にあたる米屋五兵衛こと、じつは同志の一人前原伊助まえばらいすけの店のために
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
これに限らず、さうした不思議の話は、その近所の町と村とを中心にして波動のやうにしてつたはつて行つた。ある時はひそかにあによめに通じてゐた小商人こあきうどの店にあらはれて、それをして悔い改めさせた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
米阪線と言うので、名は何だか小商人コアキンドの屋号のようである。私はほんの此少し前に、此汽車で越後境へ這入って見た。新潟県へ這入って、小国オグニ金丸カナマルとの間を、まだ汽車が通わないで居た。
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)