小商人こあきゅうど)” の例文
毛利小平太もうりこへいだ小商人こあきゅうどやつして、本所ほんじょ二つ相生あいおい町三丁目、ちょうど吉良左兵衛邸きらさひょうえやしきの辻版小屋筋違すじかい前にあたる米屋五兵衛こと、じつは同志の一人前原伊助まえばらいすけの店のために
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
「平手は望みが高い、かやさんを小商人こあきゅうどの嫁などにくれるわけがないからな」
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
どこも達磨だるまをおくようになったと云う旅籠屋などに、働きに入ろうかとさえ思ってみることもあったが、それらのお客がみんな近在の百姓や、繭買まゆかいなどの小商人こあきゅうどであることを想ってみるだけでも
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
板を挟んで、むかい合いに腰かけているのは三、四人の小商人こあきゅうど
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)