“金丸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなまる87.5%
カナマル12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ家中に剣術指南しなん番で金丸かなまる湛左衛門という者がいて、これが銀之丞の妹春枝を嫁に望んできたが、良からぬ人物なので断ったところ
武道宵節句 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一人は越後から京都に乗出して、嵯峨野の片ほとりに豪奢ごうしゃな邸宅を構え、京、大阪の美人を漁りまわしていた金丸かなまる長者と呼ばれる半老人であった。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
米阪線と言うので、名は何だか小商人コアキンドの屋号のようである。私はほんの此少し前に、此汽車で越後境へ這入って見た。新潟県へ這入って、小国オグニ金丸カナマルとの間を、まだ汽車が通わないで居た。
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)