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衆人
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しゅうじん
ふりがな文庫
“
衆人
(
しゅうじん
)” の例文
大講会
(
だいこうえ
)
の空を
飛行
(
ひこう
)
して、
試合
(
しあい
)
の心をみだす
奇怪
(
きかい
)
な女を、
拙者
(
せっしゃ
)
が
一火流
(
いっかりゅう
)
の
砲術
(
ほうじゅつ
)
をもって
撃
(
う
)
ち落とし、かく
衆人
(
しゅうじん
)
のさわぎを取りしずめたものを
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
真犯人
(
しんはんにん
)
戸浪三四郎は、目立たぬ
爺
(
おやじ
)
に変装したり、美人に
衆人
(
しゅうじん
)
の注意を集めその蔭にかくれて犯罪を重ねた、いいですね」
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いわんやその国に一個の
首領
(
しゅりょう
)
を立て、これを君として
仰
(
あお
)
ぎこれを主として
事
(
つか
)
え、その君主のために
衆人
(
しゅうじん
)
の生命財産を
空
(
むなし
)
うするがごときにおいてをや。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「なるほどそう言われて見ればちょっと理屈があるようだけれども、これはあえて私一人が認めて居るだけではない。
衆人
(
しゅうじん
)
がそう認めて居るのである。」
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
其の罪を千代に塗付けようとした浅ましい心の迷い、それを權六が存じて居りながら、罪を自分の身に引受けて
衆人
(
しゅうじん
)
を助けようという心底、実に感心致しました
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
日本に作っている
芍薬
(
しゃくやく
)
は、中国から伝わったものであろう。今は広く国内に
培養
(
ばいよう
)
せられ、その花が
美麗
(
びれい
)
だから
衆人
(
しゅうじん
)
に愛せられる。中国では人に別れる時、この花を贈る習慣がある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
それが一歩を進めると、
衆人
(
しゅうじん
)
の前に出るのを恐れるようになり、いわゆる
気弱
(
きよわ
)
となる。また
胃弱者
(
いじゃくしゃ
)
のごときもまた同じく、気が始終
苛々
(
いらいら
)
し、つねに人と交際するのを
煩
(
わずら
)
わしく思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
衆人
(
しゅうじん
)
めぐり見る中へ、其の姿をあの島の柳の上へ高く
顕
(
あらわ
)
し、大空に向つて
拝
(
はい
)
をされい。
祭文
(
さいもん
)
にも歌にも及ばぬ。
天竜
(
てんりゅう
)
、雲を
遣
(
や
)
り、
雷
(
らい
)
を放ち、雨を
漲
(
みなぎ
)
らすは、
明午
(
みょうご
)
を過ぎて
申
(
さる
)
の
上刻
(
じょうこく
)
に
分毫
(
ふんごう
)
も相違ない。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
心貫流
(
しんかんりゅう
)
の
丸目文之進
(
まるめぶんのしん
)
だろう。イヤ、
吉岡流
(
よしおかりゅう
)
の
祇園藤次
(
ぎおんとうじ
)
だろう。なアに
諸岡一羽
(
もろおかいちう
)
なら
慈音
(
じおん
)
とちょうどいい勝負、などと
衆人
(
しゅうじん
)
の
下馬評
(
げばひょう
)
からして、この
方
(
ほう
)
は
活気
(
かっき
)
が立つ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文「
私
(
わし
)
も
衆人
(
しゅうじん
)
と附合うが、お前のような強い人に出会ったことはない、どうも強いねえ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
またボウズグサ、ホトケグサ、ヘビクサ、ドクグサ、シビトバナなどの各地方言があるが、みなこの草を
唾棄
(
だき
)
したような称で、
畢竟
(
ひっきょう
)
不快なこの草の
臭気
(
しゅうき
)
を
衆人
(
しゅうじん
)
が
嫌
(
きら
)
うから、このように呼ぶのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「こういうおりがまたとあろうか。
鐘巻一火
(
かねまきいっか
)
の
秘技
(
ひぎ
)
を
衆人
(
しゅうじん
)
に知らしめるのは、この時だ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“衆人”の意味
《名詞》
衆 人(しゅうじん)
大勢の人。
(出典:Wiktionary)
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“衆人”で始まる語句
衆人環座
衆人環視
衆人蔑視