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衆
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しゆ
ふりがな文庫
“
衆
(
しゆ
)” の例文
然
(
しか
)
しながら
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
と
稱
(
しよう
)
する
青年
(
せいねん
)
の一
部
(
ぶ
)
は
勘次
(
かんじ
)
の
家
(
いへ
)
に
不斷
(
ふだん
)
の
注目
(
ちうもく
)
を
怠
(
おこた
)
らない。
其
(
そ
)
れはおつぎの
姿
(
すがた
)
を
忘
(
わす
)
れ
去
(
さ
)
ることが
出來
(
でき
)
ないからである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
五十人
(
ごじふにん
)
、
八十人
(
はちじふにん
)
、
百何人
(
ひやくなんにん
)
、ひとかたまりの
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
の
顏
(
かほ
)
は、
目
(
め
)
が
据
(
すわ
)
り、
色
(
いろ
)
は
血走
(
ちばし
)
り、
脣
(
くちびる
)
は
青
(
あを
)
く
成
(
な
)
つて、
前向
(
まへむ
)
き、
横向
(
よこむ
)
き、うしろ
向
(
むき
)
。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何も
御前
(
おめえ
)
さんが、あやまんなさる事は無えのさ。こりやほんの僅ばかりだが、世話になつた
若
(
わけ
)
え
衆
(
しゆ
)
たちに、暖え
蕎麦
(
そば
)
の一杯も振舞つてやつておくんなせえ。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
へい、
芝居茶屋
(
しばゐぢやや
)
の若い
衆
(
しゆ
)
さんのお
世辞
(
せじ
)
だよ、うむ、
其方
(
そのはう
)
が
宜
(
よ
)
からう、エヽ
此手
(
このて
)
では
如何
(
いかゞ
)
でございます。と
機械
(
きかい
)
へ手を
掛
(
かけ
)
てギイツと
巻
(
ま
)
くと
中
(
なか
)
から
世辞
(
せじ
)
が
飛出
(
とびだ
)
しました。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男
(
をとこ
)
は
塵塚
(
ちりづか
)
さがす
黒斑
(
くろぶち
)
の
尾
(
を
)
の、ありて
用
(
よう
)
なき
物
(
もの
)
とも
見
(
み
)
ゆべし、
此界隈
(
このかいわい
)
に
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
町並
(
まちなみ
)
の
息子
(
むすこ
)
、
生意氣
(
なまいき
)
ざかりの十七八より五
人
(
にん
)
組
(
ぐみ
)
七
人
(
にん
)
組
(
ぐみ
)
、
腰
(
こし
)
に
尺
(
しやく
)
八の
伊達
(
だて
)
はなけれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
この家の一番奧の上等座敷らしく、
眞中
(
まんなか
)
に
紫檀
(
したん
)
の
食卓
(
ちやぶだい
)
を
据
(
す
)
ゑ、其の上へ茶道具と菓子とを
載
(
の
)
せてある物靜かさは、今まで村の若い
衆
(
しゆ
)
が底拔け騷ぎをしてゐた
室
(
へや
)
とも思はれなかつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
百二十年
以前
(
いぜん
)
に
見
(
み
)
たる
所
(
ところ
)
の人ありと
伝
(
つと
)
ふ
所
(
ところ
)
の文珠岩は即ち之れなり、
衆
(
しゆ
)
皆
(
みな
)
拍手
喝釆
(
かつさい
)
して
探検者
(
たんけんしや
)
一行の大発見を
喜
(
よろこ
)
ぶ
直
(
ただ
)
ちに丘下に
到
(
いた
)
りて
仰
(
あほ
)
ぎ見れば、丘の
高
(
たか
)
さ百尺
余
(
よ
)
、天然の
奇岩
(
きがん
)
兀
(
こつ
)
として其頂上に
立
(
た
)
ち
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
タツタ一人……タツタ一人の
母様
(
かゝしやま
)
の御病気を
治療
(
ような
)
し度いばつかりに、身を売りましたのが仇になつて……そこにお出でになる御役人
衆
(
しゆ
)
のお言葉に靡きませなんだばつかりに……かやうに日の本の恥を
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
京の
衆
(
しゆ
)
に初音まゐろと家ごとにうぐひす飼ひぬ
愛宕
(
をたぎ
)
の
郡
(
こほり
)
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
取揃
(
とりそろ
)
へ
自身
(
じしん
)
に持來たれば清兵衞は長兵衞に向ひ
嘸々
(
さぞ/\
)
草臥
(
くたひれ
)
しならん
然樣
(
さう
)
何時までも
畏
(
かしこ
)
まり居ては
究屈
(
きうくつ
)
なりモシ/\
御連
(
おつれ
)
の
衆
(
しゆ
)
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なさるなコレサ
平
(
たひら
)
に/\と是より皆々
寛
(
くつろ
)
ぎ兄弟久し
振
(
ぶり
)
にての
酒宴
(
しゆえん
)
となり女房も
傍
(
そば
)
にて
酌
(
しやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
巫女
(
くちよせ
)
の
唱
(
とな
)
へたことだけでは
惡戯
(
いたづら
)
な
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
の
意志
(
こゝろ
)
も
知
(
し
)
らない
二人
(
ふたり
)
には
自分等
(
じぶんら
)
がいはれて
居
(
ゐ
)
ることゝは
心
(
こゝろ
)
づく
筈
(
はず
)
がなかつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「へい、
些
(
ちつ
)
と
爺
(
ぢゞい
)
には
似合
(
にあ
)
ひましねえ、
村
(
むら
)
の
衆
(
しゆ
)
も
笑
(
わら
)
ふでがすが、
八才
(
やつつ
)
ぐれえな
小児
(
こども
)
だね、へい、
菊松
(
きくまつ
)
つて
言
(
い
)
ふでがすよ。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あけくれの
噂
(
うはさ
)
にも御出世といふは女に限りて、男は
塵塚
(
ちりづか
)
さがす
黒斑
(
くろぶち
)
の尾の、ありて用なき物とも見ゆべし、この
界隈
(
かいわい
)
に若い
衆
(
しゆ
)
と呼ばるる町並の息子、生意気ざかりの十七八より五人組七人組
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若い
衆
(
しゆ
)
の風呂仕まひする
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
なしければ清兵衞は弟に向ひ長兵衞是は我等が女房なり以後
心安
(
こゝろやす
)
く頼む又
遇々
(
たま/\
)
來りしに
兄嫁
(
あによめ
)
などと思ひ
遠慮
(
ゑんりよ
)
しては
面白
(
おもしろ
)
からず
平
(
ひら
)
に心安くなし呉よ
若
(
もし
)
供
(
とも
)
の
衆
(
しゆ
)
遠慮
(
ゑんりよ
)
があつては
惡
(
わる
)
い心安く
御頼
(
おたの
)
み申と兄弟中の
水入
(
みづい
)
らず
献
(
さし
)
つ
酬
(
おさ
)
へつ
良
(
やゝ
)
暫
(
しば
)
し
酒宴
(
しゆえん
)
にこそは及びけれ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
此
(
こ
)
の
箱
(
はこ
)
ん
中
(
なか
)
にや
何
(
なん
)
だね
入
(
へ
)
えつてんなあ、
人形坊
(
にんぎやうばう
)
だつて
本當
(
ほんたう
)
かね」
前
(
まへ
)
の
方
(
はう
)
に
居
(
ゐ
)
た
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
が
巫女
(
くちよせ
)
の
荷物
(
にもつ
)
へ
手
(
て
)
を
掛
(
かけ
)
ていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
婆
(
ばあ
)
さんに
聞
(
き
)
けば、
夫婦
(
ふうふ
)
づれの
衆
(
しゆ
)
は、
内
(
うち
)
で
采粒
(
さいつぶ
)
を
買
(
か
)
はつしやると、
両方
(
りやうはう
)
で
顔
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
ひながら
後退
(
あとしざ
)
りをして、
向
(
むか
)
ふ
崖
(
がけ
)
の
暗
(
くら
)
い
方
(
はう
)
へ
入
(
はい
)
つたまで。それからは
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
らぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
持
(
もつ
)
て月番南町奉行大岡越前守殿へ引渡し相濟ける之に依て大岡殿も一通り吟味の上
口書
(
こうしよ
)
并びに書取の通り
符合
(
ふがふ
)
なすに於ては月番老中
衆
(
しゆ
)
へ
伺
(
うかゞ
)
ひの上
附札
(
つけふだ
)
にて御仕置仰せ付らるゝの
手續
(
てつゞ
)
きなる故今富右衞門が命は
風前
(
ふうぜん
)
の
燈火
(
ともしび
)
の如し
再調
(
さいしら
)
べに引出さるゝ其有樣數日の拷問に
勞
(
つか
)
れ
果
(
はて
)
總身
(
そうしん
)
痩衰
(
やせおとろ
)
へ
鬢髭
(
びんひげ
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
町内
(
ちやうない
)
の
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
が
陣取
(
ぢんど
)
つて、
將棋
(
しやうぎ
)
をさす、
碁
(
ご
)
を
打
(
う
)
つ。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若
(
わか
)
い
衆
(
しゆ
)
は
額
(
ひたひ
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“衆(
僧
)”の解説
僧(そう、sa: संघ Saṃgha)は、サンガを音写した「僧伽」の略で仏教の戒律を守る男性の出家修行者である「比丘(びく)」と女性の出家修行者である「比丘尼(びくに)」の集団のこと。仏教の三宝の一つ。在家信者を含めた教団を僧(サンガ)とは呼ばず、出家者が四人以上集まったとき僧となる。男性の出家修行者の集団を比丘僧といい、女性の場合は比丘尼僧という。衆あるいは和合衆と訳される。
(出典:Wikipedia)
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
“衆”を含む語句
若衆
衆人
衆生
群衆
女衆
男衆
旦那衆
女子衆
連衆
民衆
公衆
女郎衆
大衆
聴衆
子供衆
公家衆
此方衆
女中衆
媽々衆
素人衆
...